創造的ワークショップ

創造的で現実的な価値を産み出す集まりをしよう

「勉強になった」、「楽しかった」以上の価値を産み出す120分

創造的(クリエイティブ)で現実的(リアリスティック)一見すると相反しているように思うでしょうか。
人が新しいアイデアを思いつき、形にする時の多くは
この様な創造的と現実的な思考を何度も行ったり来たりすることで叶えてきました。

使った事が無い人は少ないのではないでしょうか?
刃を折ることで切れ味を保つカッターナイフ”オルファ”この開発秘話もこのプロセスを経ていました。
OLFA創業者”岡田良男”さんのお話です。

実家は印刷紙を裁断する町工場で、幼い頃からナイフ・ハサミを良く使っていた岡田さん。
10歳の時に空襲で家も工場も失った一家は疎開します。岡田さんも家計を助けるために働き始めました。
最初の仕事は電気工見習い、その後いくつかの仕事を経て印刷会社での職に就きます。
印刷の仕事は紙を切ることが多かったのですが、当時はカミソリの刃をつまんで切っていました。それは危険であり、カミソリも刃の両端しか使えずに”もったいない”と感じていました。

どうにかならないかと考えていた岡田さんの目に路上の靴職人の姿が映ります。靴職人は靴底を削るためにガラスの破片を使い、切れ味が鈍ると割ってまた使っていました。

その姿を見て、子どもの頃見た進駐軍の兵隊さんがかじっていた板チョコを思い出します。

「そうだ、板チョコのように刃に折り筋を入れておき、切れなくなったら、ポキポキと折っていくと1枚の刃で何回も新しい刃が使えるぞ!」

折れてはいけない刃物を折る。アイデアが産まれた瞬間でした。

引用・抜粋 <a href=”https://www.olfa.co.jp/birth_of_olfa_cutter.html”>折る刃式カッターナイフの誕生秘話</a></BLOCKQUOTE>

もちろんこのアイデアが製品になるまでには更なる試行錯誤がありましたが・・・
岡田さんが印刷会社でのカミソリの刃をどうにかしようと考えていなければ、靴職人の行動は日常の風景で終わっていたと思います。
しかし、それをヒントにして折る刃式カッターナイフへ繋げていきました。

目の前の問題や課題をどうやって解決しようかとあるときは何日も考え続けます。(現実的思考)
ふと目にしたモノや、耳にした音や会話が問題解決のヒントに繋がります。(創造的思考)
ヒントを実現化するにはどうすれば良いのか?と考え形にしていきます。(現実的思考)

このような現実的思考⇔創造的思考を120分の間で何度も行き来したら、どんなアイデアが産まれるでしょうか?
同じ空間でアイデアが産まれる場所にいた人たちの関係性はどのようなものに変化するでしょうか?

「何ができるのか」ではなく「何になりたいか」

大きな価値、新しい価値を創造すると言う事は、大きな壁をいくつも乗り越えなくてはいけないものだと思います。
そのために「今できる事」を見続ける事にどんな意味があるのでしょうか。

想像できるますか?
目の前にある高く豪華な壁と、足下に置かれた僅かな道具を交互に見比べる少年がいます。
彼は手持ちの道具では目の前の壁を越える事はできないと知り、
もっと低い壁の前に進んで行きました。

彼に必要だったのは何だと思いますか?

もしも、彼に”高い壁を越えて、向こう側にいる自分の姿”をイメージすることができたら
高い壁を諦めて、別の低い壁を越える事を選んだでしょうか?
壁の向こうには何があって、どんな音が聞こえて、どんな感情が湧き出てくるのかをイメージできていたら。
更に、壁を超えた自分にまた新しい可能性を知る事ができていたとしたら。

高い壁を越えるために、新たな道具や知識を手にしているのではないでしょうか?

イノベーションを起こす、大きな変化を起こすためには「絶対にそれを実現したい」という強い思いが不可欠だと考えています。
しかし、「どうしてそれをやりたいのか」が曖昧な状態で進め、上手くいかなくなった時には「できない理由」を並べる事が少なくありません。
私の創造的ワークショップでは、ゴールイメージをしっかりと作り、
ゴールを達成することの意味と更なる可能性を明確にすることから始まっていきます。

このワークショップはフューチャーマッピングを使って実施します。

ゴールイメージやゴールを達成した後の可能性が明確に描く事ができたら、 アイデアを見つけ、行動計画を作成するのはフューチャーマッピングというツールを使っていきます。 個人で使っても大きな発想に繋がるツールですが、 ゴールイメージを共有した集団で使うと更に大きな発想を得る事ができます。 集団で話し合うとこんな事ありませんか?

  • 批判者が現れる
  • 話が脱線して時間切れ
  • アイデアが発散だけして、まとまらない

こんな事にならないように発散と収束をバランス良く実施できるのが フューチャーマッピングと認定ファシリテーターによるファシリテーションです。