タダ働きさせるのを『アウトソーシング』と表すのは如何なものか…
無理を言って外注先のリソースを使い、
難癖付けて最初の合意と違う仕事をさせられるなら、
そりゃあアウトソーシングが良い!って言いますよね。
現行のWEBサイトから刷新したい。という事でお声がけ頂きました。
が、リニューアル稼働希望(X-day)まで1ヵ月も無く、
私も実働で5日しか動けない状態でしたので、
全体のリニューアルはやらずに、
サイトのベースデザイン決めとトップページの作り替えだけをX-dayまで実施。
その他の作業はその後にやりましょう。と話しをして
X-dayまでの作業分の金額を見積出して始めることになりました。
順調に進んでいたように思えたのに
サイトオーナーも忙しい方で、私も自由に時間を決められる状況ではなかった為、
お客さんの社内メンバーでPM(経験者)を立ててもらいました。
私はPMとテキストチャットをメインに情報共有を行い、
大事なポイントではサイトオーナー含めてビデオ会議を行って手戻りが少なくなるように進めていきました。
設計段階で打ち合わせを行ったのは次の3点
- プロトタイピングでサイト導線の確認
- トップページ、コンテンツページのデザイン
- トップページに配置する要素
合意を取って実装と確認用のテストサイト作成に移りましたが…
テストサイト作成までは順調だった
デザインベースを作成終えて、
トップページの大枠作ってっと。
技術的なところで試行錯誤することはあったけども、
当初の見込み通りで作成は進めることができました。
ある程度できた所で、WEBサーバー立ててお客さんの環境からも
テストサイトを見てもらえる環境を整えました。
PMとサイトオーナーにテストサイトのURLを伝えて、
時間があるときに確認を依頼。
サイトオーナーからは音沙汰無し、PMからはOK貰った。
リニューアル稼働希望日の1週間前に
最終確認のためにビデオ会議をセッティング。
…それは、こっちの作業分?
開口一番サイトオーナーがこう言う。
『コレじゃ無いなぁ』って
いや、PMとサイトオーナーの意思疎通どうなってんの?
私がサイトオーナーと密に情報共有できないからPMの役を辞退したのに…
まぁ仕方がないから、トップページのデザインを少しいじることにして打ち合わせ終了。
(ここからドンドンとおかしな方向へ進みだします)
トップページの調整をして再度の打ち合わせ
(X-dayは過ぎました)
『この写真と、文章は何を伝えたいの?』
あれ?コピー作りも私の仕事?
無料の写真からじゃベストな写真は見つからないし、有料の写真なんか使ったら足が出る…
そもそも、それらを専門知識が無くても編集できるように作っているんですけど?
トップページに配置するのは各コンテンツページへのリンクが主でした。
コンテンツページもできていないのに、そこに導くコピーを書く?
伸び伸びになるリニューアル作業、増えていく持ち出し費用
コピー作成となると、当初の作業内容と異なっているんですよねぇ。
コンテンツごとのコピーの作るとなると見積にも入ってない作業を求められている・・・
当初のリニューアル希望日を3~4ヵ月超えるも着地点が見えない。
テストサイト公開用に借りたサーバーの利用費が毎月出ていく。
サーバー借りる前に、PMに話をして費用はお客さん側が出すとしたのに、
1円も払われないから赤字が増える。
X-day過ぎたあたりからPMがアポ取りの仕事しかしてない。
声掛けを頂いた日から半年ほどが経ち、
私がサイトリニューアルに時間を割けなくなったところでプロジェクト立ち消え。
私の作業は2人月以上になり、サーバー利用代も4か月分以上が出たが、
お客さんから支払われたお金は「0円」。
アウトソーシング?
作業範囲についてもっと明文化しておけば良かったと後悔しながらも、
お客さんのやり方も中々黒いなぁと思いましたね。
以前、お客さん主催の講演会で
「社員を抱えずに仕事をアウトソースで進めるのが良い」って話をしてたのですが、
このやり方なら金銭的なメリット多そうですねぇ。
優秀な提携先が残るのかは謎でしたけども…
作業範囲は明文化するのと、
PMの力量に不安を感じたら即引きずりおろせるようにする。
『アウトソーシングにメリットしか無い』って言っている会社はホントウに?
と疑ってみようと学んだプロジェクトでした。
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