【調査メモ】sysprepでイメージ展開①マスターイメージ作成編

100台単位でPCの導入・入れ替えで避けられないのは初期設定ですが、
全部手作業で設定は避けたい。(時間が掛かるのに低品質になりかねない!)

マスターPCとなる1台をきっちり設定して、雛形を作成。
雛形を残り99台に当てはめる事で、
アプリのインストールや初期ファイルの配布を簡単に済ませよう。
というイメージ展開です。

今回はMicrosoftが提供してくれているイメージ展開のツールを使って
動作確認してみよう!という回で調査メモ兼備忘録です。

実行環境

初期化していいPCなんて手元にないので、マスターPCも展開先PCもHyper-Vで作ります。
OS:Windows10 Home

Hyper-Vで複写運用するだけならイメージ展開とか不要なのはわかった上で、
実機展開を想定してのテストです。

WinPE準備

マスターイメージの取得や、複製PCへのイメージ展開で
本番システムとは別のWindowsを動かす必要があるようですね。
WinPE(Windows Preinstallation Environment)という機能限定されたWindowsです。
この作業はマスターPCや展開PCとは別のPCでやる

WinPEの準備はこちらのサイトの内容ほぼそのまま実行

  1. Windows ADKインストール
  2. Windows ADK用のWinPEアドオンをインストール
  3. WinPE作成

Windows ADKとWinPEアドオンのダウンロードは Microsoftから

マスターイメージ作成

展開元になるPCをセットアップして、マスターイメージを作成するまでの手順。

  1. Windowsのインストール
  2. Sysprep監査モードにして、システムを再起動
  3. マスターPCのカスタマイズ(アプリのインストール/アンインストール)
  4. Sysprep監査モードを終了(&一般化)してシステムをシャットダウン
  5. WinPEで起動
  6. イメージ取得・作成
  7. WinPE終了

1.Windowsインストール

通常のWindowsインストールメディアを使ってマスターPCへWindowsをインストール。
地域選択画面が表示されたら、Ctrl + Shift +F3押して監査モードへ切り替え。
※共通のローカルアカウントを作る場合は、監査モードへ入らず初期設定を終える
※その場合は %windir%\system32\sysprep\sysprep.exe を実行

2.Sysprep監査モード

システム準備ツールが表示されるので、以下の様にして[OK]システムクリーンアップアクション:システム監査モードに入る
一般化する:チェックオフ
シャットダウンオプション:再起動

3.マスターPCカスタマイズ

配布元となるPCの作成
・アプリケーションのインストール/アンインストール
・ローカルアカウントの作成/削除

4.Sysprep監査モード終了と一般化

%windir%\system32\sysprep\sysprep.exe を実行
システムクリーンアップアクション:システムのOOBEに入る
一般化する:チェックオン
シャットダウンオプション:終了
で[OK]

処理が終わったら、システムをシャットダウンする。

5.WinPEで起動

別途作成したWinPEメディアでbootする

6.イメージ作成

dismコマンドでイメージ(wimファイル)を作成
参考:Microsoft doc: その1 その2

イメージデータを外部メモリなどに保存する。
ドライブレターの確認はしてから実行が良さそう。

7.WinPE終了

Wpeutilコマンドを使ってシャットダウンする
参考: Microsoft Doc Wpeutilコマンドラインオプション

今日はここまで

Sysprepを使ったクローニングのマスターイメージ作成まで出来ました。
次の記事でマスターイメージから別PCへクローンを作成していきます。

試せる実機なんてないので、Hyper-VでVM作っての試行でしたが、
最初はHDD内にVHD作成してたら遅くて予想以上に時間を使いました。
SSDへ移行させたら『あの待ち時間はなんだったのか?』と思うほど快適。

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