新入社員向け技術研修(プログラミング)に今年も携わる事ができました。
単に技術・スキルを伝えるだけではなく、
この会社の一員とは何か?エンジニアとは何なのか?というマインドセットにも関わる研修でもあるので、受講生の変化・変容が大きく感じられる良い仕事だと感じています。
この新入社員向けプログラミング研修も、昨今の情勢により対面・集合研修⇒からオンライン研修へとシフトしました。
オンラインでプログラミング研修講師をやって感じた
メリット・デメリットを次回に向けて書き出しておく。
※ややこしくなるので、感染症対策へのメリットなどは除外※
研修概要
オンライン研修と一言でいっても、研修スタイルによっては
このメリット・デメリットが全く当てはまらないこともあると思う。
なので、研修の概要を簡単にまとめ。
- 人数】講師数名×受講生数十名、運営数名
- 場所】講師・受講生は自宅から接続
- 内容】プログラミング(受講生は講師指示によりPC操作・コーディングを行う)
- 期間】3カ月以上
オンライン研修のメリット
- 通勤/退勤時間のカット
- 受講生と講師画面(スクリーン)との距離が均一
- 受講生と講師との距離が均一
- チャネル分け≒部屋分離
- 画面(コード)が簡単に読める
- 録画・配信対応も容易
1番目はそのままですね、通勤・退勤の移動時間と体力ロスを回避できます。
2番目、3番目の受講生-スクリーンの距離、受講生-講師との距離が均一は、
物理的に全員が同じになり、スクリーンとの距離や配置で見えやすい/見えにくいが起こりにくい。
講師が近くにいるから聞きやすい。反対に遠いので聞きにくい。といったことは起こりにくくなります。
チャネル分け≒部屋分離。と言うのは、
Zoomのブレイクアウトルームのようにチャネルを分割すれば、音漏れや外乱を防ぐことができます。
講師間の運営連絡や、講師ー受講生の1v1の質問対応、受講生グループでの活動で分離することが可能です。
5番目の画面(コード)が簡単に読める。は
受講生はスクリーンではなく手元のPC画面で、講師の資料やサンプルコードを見ることができます。
また、講師側も受講生からの質問対応の際に手元のPCで受講生の画面を見ることができ、
目線移動量が減ったり、場所の移動が減り疲れにくくなると感じました。
最後に録画・配信対応も容易というところ。
Zoomなどのレコーディング機能を使えば、研修のアーカイブを作る事も簡単ですね。
オフライン研修を録画・配信しようとすると、音響や映像の入出力を注意しなければいけませんが、
オンライン研修のみであればそんなに気にせずとも、環境が出来上がっているはずです。
オンライン研修のデメリット
反対にデメリット部分を考えていきます。
このあたりは開催前に意識合わせをしたり、問題回避をすることが必要ではないか?と考えました。
- オン/オフの境界が曖昧
- 機器の事前準備
- 機器トラブルへの対応
- 受信環境の不統一
- 音量の不統一
- 画面切り替え操作が煩雑
- 見えない部分の増加
- オフ時間での交流の減少
1番目。オン/オフの境界が曖昧。
自室でオンライン研修を受ける場合で、服装も私服OKとなっているとなりやすいですね。
研修へ集中しづらくなったり、研修時間が終わっても緊張が解けずに
休息が十分にとれなくなっていきます。
2番目。機器の事前準備。
WEBカメラが搭載されたノートPC一台あればテレワークなんてできますよ。
と思うかもしれませんが、ヘッドホン(イヤホン)とマイクは結構重要。
音声が聞こえない・届かないのを避けたいので講師・受講生共に事前に準備が必要。
機器トラブルへの対応が困難
プログラミング研修なので講師側は自己解決なんて慣れたものですが、
受講生はそうもいかない。PCトラブルにリモート(電話・メール・テキストチャットなど)で対応が必要。
4番目。受信環境の不統一
特に通信環境ですね、映像が乱れたり、音声が乱れたりして
対面での研修よりも『伝わっていなかった』が起こります。
配信側が『これで読めているハズ』で進めていても受講生は『読みづらい』と感じていることも…
ちょっと休憩
では、続きいきます。
5番目。音量の不統一。
これは複数の講師が登壇していた時に起こったのですが、
講師ごとのマイクボリュームが違いすぎて聞き取りに疲れた。という事がありました。
一人の講師の声でスピーカー音量を調整したら、一人は音割れするくらい大きく、一人はギリギリ聞こえる。といった具合です。
6番目。画面切り替えが煩雑。
受講生側の機器・環境にも因りますが、1PC1画面環境では顕著に発生していました。
講師の画面を参考に、受講生もコードを打つ。という内容なのでオンライン研修の画面と
コードを打ち込む画面を切り替えながらの研修となりました。
あるタイミングでは、研修画面⇔PDFファイル⇔コーディング画面と複数を切り替えながら…という事もあったようです。
7番目。見えない部分が増えた。
良い面もあるのですが、デメリット側で挙げておきます。
カメラに映っているもの、画面に見えるものだけが見えるオンライン研修。
キーボード・マウス操作の様子や、アナログな対応の有無。
カメラオフだと表情も見えない。
チャネルが分かれると、全く様子を伺えない。
最後。オフ時間での交流の減少
(受講生間はSNSでの交流があったかもしれませんが)
昼休憩時間を含む休憩時間内での受講生間の雑談、受講生から講師への質問・雑談がオフライン時と比べて減った。
次回はデメリットに対して考えていこう
講師役で参加して感じた、オンライン研修のメリット・デメリットでした。
『他にもこんなメリット・デメリットがあるよ』とか
『テレワークのメリット・デメリットはこうだ!』とかご意見お待ちしています。
デメリットを挙げ連ねて終わり。では生産的ではないので、
次回でデメリットを改善する案なんかを考えていこうと思います。
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