“話し合い”がまとまらない理由 の続きです。
二人以上の人間が集まれば、価値観・考えその他諸々合わないのは当然です。
そして、完全に一致していない集団でも物事に向かって一致団結して進まなくてはいけない事ばかり。
一致団結するために話し合いをしたけども、空中分解するのは
人が〇〇の事しか考えて話し合いをしていないから。というのが前回まで。
今回はどのようにして上手い”話し合い “をするか?
聞いてもらえないから話したくなる
“話し合い”は聞いてもらいたいから話す。
相手の話なんてどうでもいいから、こっちの話を聞いてほしいから話す。
と、いう人達が集まると、”話し合い”は段々と”言い合い “となり、”言い争い”へと変わっていきます。
じゃあどうするの?って事ですが、まずは相手の『聞いてほしい欲』を満たす事です。相手の話に傾聴する事です。
傾聴の一歩としてバックトラッキング
傾聴について詳しくはこちらが良いと思います。
傾聴とは最高の人間関係を築く鍵/「傾聴を身につける」3つのステップ
ただ、色々と考えてやろうとしたり、テクニックでどうにかしようとすると上手くいかなくなるので、私はバックトラッキングという手法をおすすめします。
バックトラッキングというのは、話し手が話した単語をそのまま言う。手法です。オウム返しに近いかもしれませんね。
単語単語でバックトラッキングされると、話し手はイライラすると思うので、
文章単位(話し手が話すのを切ったタイミング)でバックトラッキングをするのが良いですね。
ポイントは話し手が使った言葉をそのまま使う事。
似た言葉に変えたり、あなたの解釈を入れずにバックトラッキングすることです。
(1対1での話の際にこの手法をするのであれば、お互いにバックトラッキングをして話を聞くことを了承しておくと更に良い話し合いができますよ。)
バックトラッキングをおすすめする理由
一度このやり方で話し合いをしてもらうとわかりますが、
バックトラッキングしようとすると、どの言葉も聞き逃すまいと話し手の言葉に集中します。
もしかしたら、話し手が話した言葉が頭の中で響き続けている感覚もあるかもしれません。
その間あなたは自分が話したい内容の事なんて考える余裕もなくなります。
いつもだったらその単語を聞いただけで反論するような単語でも、
バックトラッキングするために受け流すこともあるでしょう。
最後まで聴いて貰えた相手が次にすること
あなたが相手の話をバックトラッキングして聴くことで、
相手は話したかったことをすべて話すことができました。
(すべて聞いてもらえたと思いました)
次はあなたが話をする番です。
相手はどのように聞いてくれるでしょうか?
話し合いのスタートはお互いが話をしてから
“話し合い”をして合意する、落とし所を見つける。
というのは昔から行われてきました。
上手な話し合いというのはお互いの考えをすべて”話し終える”ことから始まるのです。お互いの考えを聞かず言い合っていたのでは合意なんてできるはずもありません。
「聞き上手は話し上手」という言葉もありますが、話しは聴く力が大事ですね。
”話し合い”ではなくて”聴き合い”にすれば、自分の話しばっかり考える人減りますかね?
P.S.
人間関係の中で話し合いを円満にすすめるためにコーチングコーチがおすすめする手法があります。
簡単な約束事と、訓練で身近な人との話し合いが円満になりますよ。
コメント