OJTによる社員教育の間違い

社員教育の一環としてOJTを取り入れている企業もあれば、社員教育と呼べるものはOJTしかない企業もあります。

現場任せ、教育担当者任せのOJTを続けていくと、社員が育たないことにつながります。

OJTで人が育たない

後述する理由で、OJTでの社員教育の多くはティーチングによるものが多くなります。

現場でのティーチングでは

作業内容を教える。
作業ノウハウを伝える。

ことが多くなります。

これで作業を行う社員には育ちます。

「ん?育たないのではないのか?」と思うでしょう。

 

こういうことです。

自分で考えて行動する社員が育たない

 

ティーチングばかりで仕事を教えられると
「教えられれば仕事ができる」ようになります。

言い換えると「教えなければ仕事ができない」ようになります。

OJTによるティーチング

どうしてOJTではティーチングが多くなるのか?

OJT担当者の知識・スキル不足と時間不足が原因と考えられます。

新人に業務を覚えてもらうのに、一番簡単なのは”やり方を伝えて、やってもらう”ことになります。

教える業務も教育担当者が通常行っていた業務を教えることがほとんどでしょうから、自分の業務内容を言葉で伝えるだけなので、新しい知識やスキルが必要なくできます。

 

ティーチングに対する育成方法としてコーチングがありますが、これは教育担当者の高いスキル・知識が求められますし、時間もティーチングによる育成よりも時間が掛かります。

時間に追われる現場ではコーチングを取り入れたくても難しいという現実があります。

OJT担当者への負荷

  • 通常行わない「教育」という業務
  • 通常業務に加えて「教育業務」

OJTの教育担当者は社員教育について知識があるかというと、ほとんど持っていないことが多いのではないでしょうか?

さらに、OJTの教育担当になったからと言って、通常業務が減るわけではなく、今まで行っていた通常業務に加えて新人の教育を行う必要が多く、時間に追われることになります。

 

元々知識もスキルもなく、時間に追われて良い教育を行うことは難しいのではないでしょうか。

OJTの間違い

  1. 会社に必要な人材が育たない進め方
  2. 新人のためにならない進め方
  3. OJT担当者の負荷
  4. OJT担当者によって育成結果がバラつく

そのOJTで、会社にとって将来必要な人材が育ちますか?

そのOJTは、その新人の会社員人生を支える基盤を築くことができますか?

そのOJTは、OJT担当者の負荷無視していたり、担当者に全て任せていませんか?

そのOJTは、誰が担当しても同様の結果を残せますか?

 

 

 

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