コミュニケーションについて調べると「メラビアンの法則」というものが出てきます。
この法則は間違って理解されていたり、数字だけが一人歩きして誤解されたりします。
メラビアンの法則
言語:聴覚:視覚 = 7:38:55
この数字が一人歩きして”コミュニケーションには視覚=見た目が大事”と言われます。
または
”話の内容よりも見た目が重要”と言われます。
が、間違いです。
メラビアンの実験
そもそも、この法則は『ある状況でのコミュニケーションにおいて、聞き手は話し手のどの要素で本心を判断するか』というものを調べる実験で求められたものでした。
どのような状況か
視覚、聴覚、言語から得られる情報がそれぞれ矛盾している場合
つまり
笑顔で、悲しげな声で、説教されている場合は多くの人が、笑顔から話し手は楽しんでいると受け取る。というものです。
眉間にシワを寄せた顔で、明るい声で昨日あった驚いたことを話されている場合は、怒っているのか機嫌が悪そうだと受け取る。というものです。
言語は7%ではない
少なくとも視覚・聴覚・言語が矛盾していない場合は、言語つまり言葉はそんなに軽視されません。
電話でのコミュニケーションでは視覚情報がなくてもコミュニケーションができますよね。
メールやブログではそのほとんどが文章=言語ですが、その内容は相手に伝わります。
「この記事のタイトルはなんだったでしょうか?」
と書けば、「何だったかな・・・」と考えたり、タイトルを確認してくれる人が居るでしょう。
7%しか伝わらないから言葉・文章は重要ではない。とはなりませんよね。
メラビアンの法則を活かす
”話の内容よりも見た目が重要”は間違った理解ですが、
視覚・聴覚・言語が一致していない状態で相手に伝えると、伝えたい内容が伝わらない可能性があります。
言葉を選んだのであれば、その言葉にあった声のトーンや大きさ、表情や身振りも一致するように選んで、
相手に伝えたい内容を100%伝えられるようにしましょう。
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